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H邸(彦根)

2017.12.01H邸(彦根)

彦根のH邸、先日無事にお引渡しを迎えることができました。
ラスト一ヶ月、完成に向かって目まぐるしく移り変わっていった現場の様子をお伝えします。
今回は特にお庭にスポットをあてて。

完成約一か月前、外壁の塗装が終わり足場が外れました。
ここから、外構・お庭の工事が始まりまっていきます。




今回造園を担当してくださったのは、三重県四日市の西村工芸の西村直樹さん。始めていっしょにお仕事させていただきました。
西村さんはとてもセンスのいいお庭を作られてきたので、横内がそのセンスに惚れ込み、今回は造園計画からすべてお任せしました。
(いつもは横内が造園図描く事が多いのです)

お任せしてはいますが、庭を前にすると所長も血が疼き、
木の配置や、方向、傾きなど、西村さんと検討しながら細かく指示を出していきます。


H邸には奥行きの深い庭があるのでその奥行きを生かし、
近景・中景・遠景と広がりのある庭となるように樹木の高さや密度を考えています。

まず建物に近いところに、落葉樹を配置します。
夏は太陽の光を和らげ、冬落葉すると光が建物内部に届くように、そして四季の移り変わりを感じられるように楓の木を植えました。
軒との間に隙間が開くと間が抜けた印象になるので、出来る限り幹を建物側に寄せ軒と葉が連続してつながる配置に調整します。







このお庭の主木はエゴの木。春には白い花をつける落葉樹です。


下草もいろいろな種類を入れ、自然の里山をぎゅっと凝縮させてような雰囲気です。
近景に続き、中央は芝生の広場として広く開け、そして奥に常緑樹を配置します。


滋賀ののびのびした自然が大好きなお施主様ご家族がこのお庭を楽しんでいただければうれしい限りです。
来春になったらどんな表情になっているのかも楽しみです。