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I邸(愛知)上棟

2020.08.22I邸(愛知)

長梅雨が明けるのを辛抱強く待ち、
7月中旬にようやく建方を行なうことができました。
居間廻りの化粧材はすべて大工さんの手刻みです。
居間の開口部はいつもの仕様の隠し框木製建具+断熱ロールスクリーンです。
枠やガイド等各部材を取り付けるための溝は建方の前に加工をしておく必要があります。
↑居間開口部枠廻り詳細図
溝をどこで突き止めするかは念入りな打合せが必要です。
今回の居間部分の屋根は「挟み垂木」という手法を用いています。
化粧垂木と野垂木の間に化粧野地を挟み、野垂木天端より長ビスで上下の垂木を構造的に一体化させる方法です。
まずは化粧垂木。仮並べをしていただき、材の色を確認。
赤白がばらつかなように並べ替えます。
次に野地板。
材料を赤勝→源平→白太の3~4段階に仕分けします。
開口部付近に赤勝ちを配し、徐々にグラデーションをつけて並べていきます。
次に野垂木。
構造上、一部120角に垂木が入ります。
化粧垂木を傷付けないように、野垂木天端より長ビスを慎重に揉み込みます。
午前中に化粧垂木、午後は化粧野地板と野垂木の施工。
居間の屋根の施工にほぼ1日かかりました。
材の色をそろえるなど大変手間のかかる作業を手際よく丁寧に施工していただきました。
次の日の午後からは雨が降るという限られた時間の中、丁寧にご対応いただき本当にありがとうございました。
現在、内部造作が順調に進んでおります。
この建物を包み込むお庭の打ち合わせも順調に進んでおります。
これからどんどん姿を変えていくI邸をお楽しみに。(増田)