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「建築の旅」12

2022.11.21建築の旅

こんにちは。

今回はデンマークの古建築を紹介します。
コペンハーゲンを離れると、都会とは対照的なのどかな風景が広がります。ヨーロッパはどこでも都市と田舎のメリハリがはっきりしていて、日本のように都市がダラダラと田舎を侵食していくような風景には出会いません。


この農家のような建物は、デンマークの田舎を旅した時に泊まったホテルで、古い民家を改築したものでした。
インテリアはこんな感じ。小さなホテルでしたが、とても素敵でした。ベッドルームの床はテラコッタタイル。
庭には大きなマロニエの木とダイニングテラスがあり、朝食はここでいただきました。マロニエの花が満開で、とても良い香りでした。


続いてコペンハーゲンの西、フュン島の古い港町、ファーボーを訪れました。
ここにはファーボーミュージアムという小さな美術館があります。コーア・クリントの有名なファーボーチェアはこの美術館のために作られた椅子です。外観は控えめですが、内部には素晴らしい空間が広がります。
メインの展示室に置かれているのがファーボーチェア。
壁の色が赤なのに落ち着いていて素敵でした。床は繊細な石のモザイクで、目地には細かい砂が敷き込んでありました。


次はコペンハーゲン北部のフレデリクスボー。17世紀のお城です。
メインホールは装飾過多で好きではありませんでしたが、住居部分が素敵でした。

特にフローリングが見事でした。日本は畳があまりに万能だったので他の床材が発達しませんでしたが、西洋の家は床材に多くのバリエーションがあって羨ましく思います。
分厚い壁のインテリアって、憧れますよね。壁によってしっかり守られている安心感が絶大です。
照明器具もいいですね。





次は東の端の海沿いにあるクロンボー城です。これも17世紀の建築です。
クロンボーは質実かつ素朴で、北欧のモダンデザインに通じる美しさを感じました。
これは、どこか忘れましたが、修道院の中庭。
緑の芝生とレンガの色の対比がきれいでした。


では今回は以上です。
次回はオーフスという町にヤコブセンが設計した市庁舎を見に行きましょう。

(横内)