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「建築の旅」15

2022.12.02建築の旅

前回に引き続き、デンマークの現代住宅を紹介します。
まずは1958年に完成したグンルグッソン邸。デンマークのミッドセンチュリー住宅の代表作です。
湖に面した敷地に建っています。軒が深く、縁側みたいなウッドデッキが付いていて、とても日本的な感じでした。
開口部はすべて引き戸。日本のような引き戸金物がないので、納屋の入り口で使う上吊り戸車を使っていました。
エントランス側の外観。こちらも引戸。すだれのロールスクリーンが付いているのも日本的ですよね。
内部は近代的なオープンプラン。天井は低めで2400くらいでしょうか。床はグレーの大理石。家具はポール・ケアホルムを使っていました。ケアホルムの自邸もすぐ近くにあり、グンルグッソンとは友達だったみたいです。
スパンは9000mmほど。中央に水回りコアがあるミースのファンズワース邸のようなプラン。

引き戸を開けるとシンプルなキッチンがあります。



次は家具デザイナーのポール・ケアホルムの自邸です。
グングルッソン邸のすぐ近くにあり、湖の岸辺を歩いて行きました。
アプローチ側の外観はこんな感じです。
少し規模が小さい住宅でしたが、インテリアはとても素敵でした。
家具はもちろん彼自身がデザインしたものです。暖炉を中心にしたプランがいいですね。


続いて、デンマークの家具メーカー、プレデリシアのショールームに行きました。フレデリシアはボーエ・モーゲンセンの家具を数多く作っているメーカーです。
工房も見せていただきました。
ついでに社長の家も。
外観はまるで日本の瓦屋根の家のよう。
広いリビングに、家具で様々なコーナーを作っているところがいいですね。家具はほとんどがモーゲンセンによるものでした。
テレビコーナー。左手にある足が伸ばせるソファ、いいですよね。これもモーゲンセンのデザインです。


次はヨーン・ウッツォンのフリーデンスバーグ集合住宅です。
芝生の庭側の外観。L字型のコートハウスが集合してできています。1962年、ウッツォン42歳の作品です。
配置と平面はこんな感じ。住宅の内部は見れませんでした。
アプローチ側の外観。
中国の古い街のような外観でした。プライバシーは完璧ですね。
これは共用のダイニングホール
照明が消えていて薄暗かったですが、良い空間でした。



次回はルイジアナ美術館を訪れます。
では、また。

(横内)