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「建築の旅」32

2023.03.31建築の旅

こんにちは。
今回はモロッコの歴史都市フェズを紹介します。

モロッコはアフリカ大陸の西北端、スペインのジブラルタル海峡を挟んで対岸にある国です。
フェズは海峡から南に300kmほど入った内陸にあり、いくつものイスラム王朝が首都としてきた歴史都市です。

私が訪れたのは2002年2月、当時勤めていた京都造形芸術大学の大学院生たち数名と一緒に行きました。
パリからカサブランカまでは飛行機で、カサブランカからは列車で5時間ほどかかりました。日本からだとなかなか行きにくい所です。

いくつかの丘に囲まれたフェズ川沿いの谷間に作られた都市で、気候も亜熱帯の乾いた気候帯にあることもあり、ヨーロッパの都市とは違った感じがします。
旧市街は城壁で囲われていて、数ヶ所の城門から中に入ります。
中に入るといきなりカオス。街路が狭く、表通りには商店が立ち並びます。
9.11テロ事件の約半年後だったので、イスラム文化圏のモロッコには西欧の観光客がほとんどいませんでした。そのせいか、閉まってる店もあり、ちょっと閑散とした感じがありましたが、これが本来の姿かもしれません。

強い日差しを和らげるための工夫。

様々な職人の店が並びます。

街路が狭いので車は使えず、ラバで荷物を運びます。
ラバちゃん。
ロバと馬の交配種です。

裏道に行くと道はもっと狭くなっていきます。
街中が迷路でした。
狭い街路は太陽を遮り、とても涼しそうでした。

光が綺麗。
家はすべて中庭型なので街路に面して窓がありません。
次回は家や建物をみてみましょう。

では、お楽しみに。

(横内)