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M邸 暖炉の石探し

2023.11.28M邸(軽井沢)

M邸の準備工事が進んでいる中、
私たちはある会議を進めていました。


それはリビングスペースに置かれる暖炉についての会議です。
この暖炉は自然石でつくられた暖炉になるので、
どんな石をどんな風に積むのかをイメージするのに苦戦しました。



最初の模型はこちら。
自然石だけで暖炉をつくろうというコンセプトは固まったものの、
どんな石にするのかはまだ模索中でした。



そして石業者さんとつながり、打合せを経たものがこちら。
石は軽井沢の隣にある佐久のものとして、その石の性質を活かした暖炉にしようと決まりました。
暖炉も最初より大型になり、石舞台古墳みたいな雰囲気に。



石は実際に山に入って探します。


山には崖状の岩場がそこここにあって、足元には崩れた石が積みあがっていました。
軽井沢を含むアルプス地域は溶岩地帯で、大昔に流れた溶岩がミルフィーユ状に積層して冷え固まった地層でできています。
それらが山脈を成して隆起するときに現れた地面が風化すると、
こんな風に板状に割れる岩場ができるそうです。



そうして表出した石を積み上げて暖炉をつくってみよう。
岩場に上って切離面の美しい石を探し回りました。




実際に積み上げたものがこちら。
おぉぉ!
横内事務所の暖炉の中でもバクダン級に大きく、ワイルドな暖炉になります。

これが家の中に納まった姿を想像できない!
期待を感じつつ、冷や汗も流しつつ工事を進めることになりました。




秋吉